前回はシャネルがなぜ皆殺しの天使と呼ばれたのか
シャネルは革命家で
革命家に必要な行為は破壊だったというおさらい
私はなぜこの職業を選んだのか、
私はなぜ革命的なことをやったのか
自分を気に入るものを作りたかったからではない
自分を気に入らないものを追い出したかったから
信長の発想に近かったかも
気に入らないもの、気に食わないもの、
納得できないものを徹底的に追い出していく
信長は中世の権威が気に入らなかったし
シャネルは具体的に何をどう破壊していったのか
◆香水
シャネルの5番と色について
シャネル5番という香水が売れるわけ
マリリンモンローがシャネル5番の匂いを纏って寝ると発言したから
シャネル5番が大ヒットした
香りがすごいけど、パッケージが特に凄かった
それまではゴテゴテしてた。
いかにもすごい物が入っている感が主流だった
シャネルはそういう装飾性を一切省いた
シャネルはクリアさを優先した
ロゴのデザインもシンプルだった
なぜ香水の商品名を5番としたのか
調香師エルネストボー
シャネルは5番と22番を選んだ
試作品のNo.をそのまま商品名にしたのは考えられなかった
ココシャネルの戦略として
商品を買う側のお客としては
1,2,3番もあったんじゃないのとか
22番までの間のNo.もあったんじゃないのとか妄想するから
数多くの試作品の中から汲み取った渾身の2本だ、すごい質が高いんだということを番号で示したから
★お客さんに考えさせる時点でビジネスとして勝ち
16分35秒
◆色
シャネルはとにかく白と黒をめちゃめちゃ重要視した
19世紀も現代の女性においてもカラフルなファッションを好む人いるけど
カラフルな色のファッションについて
シャネルから言わせると
結局のところ
印象を薄めることにしかならないと考えてた
白と黒は絶対的な色で、絶対的な調和と美しさがある
他の色は絶対に勝てないと考えてた
1737
舞踏会に女性はみんな着飾って行ってら
漆黒のドレスを着た女性や
純白のドレスを着た女性が目立つ
他の色を雑魚として駆逐していった
シャネルスーツ
シャネルから言わせると
お店に何十種類の色のデザインの洋服を取り揃えてるのはダメ
迷いを生むだけで無駄
本当に良いものをひとつ、最高のものを仕上げて絞り込んだものだけ売れ
良いものを凝縮して出すという新しいスタイル
いまの無印の原形みたいな
★シャネルのやった事
徹底的に虚飾を剥ぎ取った
帽子、服、香水、生き方、政治
あらゆる虚飾を引き算したかった
シンプルさとクリアさを追求していった
削ぎ落としてシンプルにしていく
シャネルは自分の理想の世界、価値観にみんなを引っ張ってきた
自分の正義に世界を持って行った
シャネルが時代を作った
⚫️削ぎ落としと凝縮と魅力
エネルギーが高いものは、捨てた量が多いもの
どれだけ捨ててるか
どれだけ凝縮しているか
人は出ているもの、出したものに反応するのではなく、
出ているものの背景に反応する
影響力
出しているものの影が見ている人や聴いてる人に響く
文章に出る
10を1にして出すものと
100を1にして出すものは違う
オリンピックで感動するのは、
影響力すごいのは
4年間練習して努力してきたもの、凝縮してきたものを一気に出すから
シャネルは孤独で、孤独が人を育てる
シャネル、宮沢賢治、夏目漱石、西郷隆盛、坂本龍馬、徳川慶喜、勝海舟、みんな孤独
ステージが上がっていけば行くほど一般の人と話が通じなくなっていくので孤独になって
いく
孤独がシャネルを作っている
孤独は推奨するけど、孤独感は推奨しない
ひとりでいるのはいいけど、
気持ちとしては誰かと繋がっている
孤独感を感じると孤独死するから
宮沢賢治は孤独だったけど、風や山とかあらゆるものと繋がっていたから孤独感はなかった
多くの人は孤独でないくせに、孤独感を感じてる
学校に行っているけど孤独感を感じてる
会社に行っているけど孤独感を感じてる
孤独と孤独感はリンクしない
孤独感は不要、孤独感はなるべく減らして行った方がよい、病むから
今の時代はつながり、つながりと流行っているから孤独感を感じる人が多いと思う
孤独感を感じていると、
暗くて、冷たくて、重くなる
言い方を変えると、影がある状態になる
ただ孤独感は魅力になることもある
太宰治とかダースベイダー
危ない魅力
昔の日本人は孤独感を感じる人はいなかったはず
田舎で孤独感を感じるのは逆に難しいかも
⚫️削ぎ落とすのが大事なのが、今に集中すること
意識も削ぎ落とした方がよい
目の前のことに集中すること
過去あんなことあったな、後悔だなとか
明日あんなことあるなと不安だなとか
意識が分散してると
エネルギーが低くなるし、集中力が低くなる
未来へ取り越し苦労せず、
過去の過ぎたことを引きずって考えず、
今に集中する
なるべく減らしていく
魅力、その人の装飾を取っていった先に何があるかが大事
その人から
実績を引いて
地位を引いて
立場を引いて
名誉を引いて
肩書きを引いて
お金を引いて
所属先とか会社とか
全部引いた後に残っているものがその人の本質的な魅力
引いたら何も残ってない魅力ない人もいる
シャネルの商品が魅力的なのは引いて、良いものだけ残っているから
人や物を見極める時は引いてみた方がよい
大企業に勤めている〇〇さんではなく、
ただの〇〇さんと見て、魅力ある人であるかが大事
⚫️ビジネスの三段階
いちばんしょぼい
step1.顕在ニーズを捉えたビジネス
既にニーズがあることを仕事にすること
顕在化されているニーズを捉えたビジネス
お金に困っている人多いからファイナンシャルプランナーになろう
ダイエットを教えよう
癌で困っているから
家庭教師
ニーズが顕在しているから有象無象のライバルが多いからおすすめできない
step2.潜在ニーズを捉えたビジネス★
まだみんなが欲しいとは思っていないけど、
ほんとは欲しいもの
まだ言語化されていないものを言語化する
まだみんなが言語化できていない気持ちを汲んで、商品を作ったり、企画を打つ、する
ともぴこくんのinstall of storyとか脱力セミナーとか
スマホ
潜在意識では欲しいとは思っていなかったけど、
提供したら欲しいとなった商品やサービス
step3.ニーズを超えたビジネス
これはすごい暴力的
ニーズとか
必要かどうか
良いか悪いとか
はどうでもいい
俺が良いって言ってんだから買えというやり方
シャネルがこのやり方
私が良いって言ってんだから出す、買え
段階を踏むのが大事
宮崎駿は最初にstep3をやって、コケた
ナウシカ、ラピュタ、トトロ
これ全部最初は興行として大ゴケした
俺が良いと思っているものを世に出したけど
当時理解されなかった、受け入れられなかった
そして初めてニーズを組んで出した作品が
魔女の宅急便
そしたら売れた
そしたら過去の作品も評価された
いちばん最後に出した作品
風立ちぬ
は、俺が良いって出した作品
どんなに実力があっても
いきなり最初からstep3は危険
誰?ってなるし
なんで?ってなるから
シャネルが良いって言ってんだから
宮崎駿が書いたら
最終的に自分をそのレベルまで持って行けたらビジネスとしては最強
あとはなんでも売れる
一種の宗教
信者ではないけど熱狂的なファンを作る
コメント